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上 腕骨 内側 上 顆 骨折
抄録 上腕骨内側顆骨折は極めてまれな外傷であり,特に成人例の報告は少ないが,われわれは,男性2例(74,84歳),女性3例(21,32,75歳)の成人例を経験した.受傷原因は,転倒3例,自転車事故1例,投球時1例であった.骨折線は,滑車溝または小頭滑車間溝付近から内側上顆近位に向かい,内側顆骨片は尺骨滑車切痕内に残ったまま橈尺骨とともに中枢に転位し,腕橈関節は1例は後方脱臼,4例は前方亜脱臼していた.治療は,内側進入1例,後方進入4例(うち肘頭骨切り3例)で観血的整復固定術が行われた.術後観察期間は5~23か月で全例骨癒合が得られ,肘関節自動可動域平均は,屈曲130°,伸展-15°であった.受傷機転は肘頭滑車切痕からの長軸方向の衝撃が主因と考えられた.成人上腕骨内側顆骨折は肘関節屈伸軸を構成する関節面の転位を生じ,かつ長軸方向に不安定なため,正確に整復し,強固に内固定する必要がある.
上腕骨内側上顆骨折の疾患・症状情報|医療情報データベース【今日の臨床サポート】
抄録 上腕骨内側上顆骨折のWatson-Jones分類特にtype I,IIに対して,保存療法を勧める報告がある一方,偽関節や肘関節不安定性への懸念から手術療法を勧める報告もあり,治療方針に明確な基準はない.私たちは健側比2mm以上の転位例や投球に起因する例にはtension band wiring法を行っている.対象は15歳以下の肘関節周辺骨折140例中9例(6. 4%)で,type I 5例,type II 2例,type III 1例,type IV 1例であった.術後約3週間外固定を行った.5~16週(平均9. 6週)で抜釘した.通院自己中断し経過不明な1例を除き全例で骨癒合が得られ,骨端線早期閉鎖はなかった.最終平均肘関節可動域は伸展5°,屈曲144°であり,尺骨神経麻痺,肘関節不安定性などの合併症はなかった.本法は上腕骨内側上顆骨折に対して有用な治療法と考えられた.
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小児上腕骨内側上顆骨折に対する手術治療